あだ名はもちろん女王様

昔、保険外交員をやっている時、年収3000万超の人がいた。
いい年なのに何時もツイードのピンクのスーツ着てね、茶髪の巻き髪、派手な化粧。
どっちかっていうと水商売のママって感じよ。
もちろん、支店でナンバーワン。月々5件以上の契約を取ってくるのね。
給料、ボーナスの他に長く契約が続くと年二回フィードバックがあるから、収入は毎年増える一方ね。


保険屋は昼間の水商売なんて言われていたが、アタシは真面目に取り組んでいた。
マニュアルに従って、チラシを配ったり、あいさつ回りしたり。
が、契約は全然拾えず、全然ダメだった。
保険会社が主催するイベントは、客が集まらず友達を呼んでなんとか人数を集めるのが並みの人々。
3000万円のオバハンは何人もの冴えないサラリーマンを集め、ろくに相手にもしないで酒をガンガン飲んでいた。
・・・自分が何で駄目なのか分かりました。
とどのつまりはそういうことナンですね(=∀=)。
やっぱそういう世界だったんですね。


ちなみにそのオバハンはシングルマザー。
医大を目指して何浪かしている息子さんがいた。
京都か大阪だかに20万もするマンション借りて住まわせていた。
東京の都心部だって20万もあれば結構な部屋が借りられるのに、どれだけ立派な住まいなんだろうね。
しかも何で関西なんだ。目が届くところに置いとかないか、普通。
並みのアタシたちはやっかみも含め、色々噂した。


・・・その後、どうなったのか知らんが。
三田佳子の息子みたくなってなきゃいいけどね。