3月1日

祖母が亡くなりました。
93歳の大往生。死因は老衰による内臓不全。
多くの大正生まれの人がそうであったように、祖母の人生もまたあの戦争によって翻弄され、多くの苦労を重ねたようです。
ちゃんと聞き取り調査とかをしたら、ドラマや小説になりうるような波乱に富んだ人生だったようです。
離れて暮らしていたこともあり、余り多くを聞けなかったのが今となってはとても残念でなりません。


もちろん、死んだことに関して誰が悪いと言うわけではありません。
病院で手厚い看護を受け、安らかに逝ったのですから。
しかし心の何処かに、何か引っかかるものがずっと消えません。
それは、あまり孝行ができなかったとか、ゆっくり話すことができなかったとか、最後会いに行けなかったとか、色々な後悔のようなものです。


ああすれば良かった、こうすれば良かった、なんて考えたって仕方ないことばかりなんですけど、つい考えてしまいます。今となってはもう何もかもが遅いのですけど。


これが喪失感というのかな、等と思ってため息をついてしまいます。


色々なことを体験して、考えて、こうして人は大人になっていくのかな、って思います。
うむ、しかし、いい加減もう大人なんで、・・・年輪を重ねていくと言った方が適切でしょうか。